2018.11.18

〜 二つの教会の恵み 〜
“目をまっすぐ前に注げ。あなたに対しているものにまなざしを正しく向けよ。どう足を進めるかをよく計るなら、あなたの道は常に確かなものとなろう。(箴言4:25〜26)”
 先週は第64回日本バプテスト連盟の定期総会に行って参りました。“まなざしをまっすぐに”という主題のもとで開催された今回の総会は、選挙の年を迎え、理事長はじめ常務理事、その他これからの連盟の働きを支える方々が選ばれました。とりわけ連盟の厳しい経済状況、献身者の不足などネガティブな話が飛び交う中、何よりの感動と慰めを与えてくれたのが、二つの教会の証しでした。
 まず、今回新しく連盟に加わった東海バプテスト教会でしたが、今年の総会で連盟加入するという希望を抱き、その日を楽しみにしておられた牧師先生が今年の8月突然召天されるという試練に遭われたそうです。しかし、牧師不在という厳しい状況の中であっても、教会員が心を合わせ悲しみと苦しみを乗り越え、いよいよ総会の舞台に立って証しする皆さんの姿から言葉では言い表せない感動をいただきました。
 また、福島旭町教会の時の痛みを乗り越え、「福島主のあしあと教会」という名前で新しい出発を始められた皆さんの報告がありました。しばらくの間、連盟の諸教会の悩みと葛藤の火種となり、祈りの課題となっていた福島旭町教会でした。長い間、信徒たちが受けた傷は深刻なものであり、多くのメンバーが教会を離れるという悲しい歴史がありました。しかし、新しい牧師を迎え、子どもたちには笑顔が戻り、喜びの礼拝を始めているという涙の証しを聞きながら、主イエスの教会はどんな傷や痛みがあっても、決してつぶされることなく、しっかりと建て直されていくことをもう一度確かめることのできた恵みのひと時でした。二つの教会の証しが終わった後、会場に降り注ぐ大波のような拍手喝采は止まることはありませんでした。
 神の家族も“まなざしをまっすぐに”し、主イエスの喜ばれる教会を形成して参りましょう。シャローム