2011.5.1

『 さあ、来て、食事しよう 』(ヨハネによる福音書21:9〜14、詩編133:1)
エス様は十字架にかかられる前、弟子たちに一つのことを約束されました。十字架にかけられ死んで3日目に復活された後、ガリラヤで会おう!という約束でした。弟子たちは自分たちの故郷でありイエス様に初めて出会った場所ガリラヤに帰ります。
ガリラヤに戻った弟子たちはペトロの提案で久しぶりの漁にいきます。しかし、その日一匹の魚もとることができませんでした。疲れと失望に包まれていたその時、復活の主が彼らの前に現れ、奇跡を味わわせてくださいます。その出来事は初めてイエス様に出会った時の再現でした。
急いで復活の主に会うために陸地に上がった弟子たちの目の前には、朝の食卓が用意されていました。復活のイエス様が、疲れた弟子たち、失望に陥っていた弟子たちのために、御自ら食事を用意されたのです。弟子たちの耳に聞こえてくるイエス様の温かい招きの言葉が響きます。“さあ、来て、朝の食事をしなさい!”エス様は、裏切られた弟子たちに怒ったり、責めたりしません。むしろ、疲れ果てていた弟子たちのために食卓を用意してくださったのです。このイエス様の行為は、言葉のない赦しの現れでした。また、“あなたがたは相変わらずわたしの愛すべき弟子たちであり、わたしはあなたの主である。”という揺るがない愛の宣言だったのです。
エス様は2000年前と同じく、さまざまなことで疲れているわたしたちに声をかけてくださいます。“さあ、ここに来なさい。一緒に食事しよう”と恵みの食卓へと招いておられるのです。ここに、「主の晩餐」の恵みがあるのです。主は今日、弟子たちに語られた招きの言葉をもって、礼拝に集っているお一人おひとりを招待しておられます。“さあ、来て、食事しよう。わたしが用意したパンを食べ、杯をもらいなさい。元気を出しなさい。この恵みの食卓にわたしを愛するすべての人を招待しなさい!”と主はお声をかけておられるのです。ハレルヤ!