牧師室便り 2011.4.24

 暗闇の世界です。美しい命の季節を迎えているのに、毎日聞こえてくる暗いニュースが人々の心に重くのしかかっています。先の見えない大震災の復興と余震の恐怖、いまだ収束の目途が立たない福島原発事故の問題、そんな矢先に起きたクレーン車事故による6人の子どもたちの死…。“上を向いて歩こう〜”、“見上げてごらん、夜の星を〜”と希望の歌を歌いながら、必死で立ち上がろうとしているこの国です。
 今日は復活の日。2000年前の今日、イエス・キリストが十字架の上で死なれお墓に葬られて3日目に復活され世界と人々の光となられた日、永遠の希望が与えられた日です。今、わたしたちの目の前に見えるのは苦しみと絶望の十字架、暗闇のお墓ですが、静かに目を閉じて心と魂の目を開けると十字架とお墓こそ復活への入り口であることが、また、あなたの傍らで歩まれる復活のイエス・キリストの笑顔が見えてくるはずです。
“光は暗闇の中で輝いている。”(ヨハネ福音書1:5)