『 再び始まる希望の物語 』(マルコによる福音書16:14〜20、ヨハネによる福音書10:17〜18) 

本日の宣教 2011.4.24

イースター、おめでとうございます!!!
考えて見ると、主イエスの生涯はご自身を人々にプレゼントとして与えるためのものでした。それは、馬小屋の飼い葉おけでお生まれになったクリスマス物語から始まります。主イエスは生涯を通して出会う一人一人へご自身を与えることにすべてを尽くされました。人を差別することなく手を差し伸べ、どのような人でも御胸に温かく迎え入れてくださいました。特に、小さな者を愛し抱きしめることを最優先にしておられました。
主イエスは、やがてすべての人のために惜しまずご自身の命を渡してくださいました。わたしとあなたを父なる神の方へ導こうと望まれたために喜んでご自分の命をプレゼントとして与えてくださったのです。“わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。”
主イエスはご自身の十字架の死が、決して虚しい結末でないことをご存知でした。父なる神は愛のために命を捨てられた主イエスを御胸に抱いてくださり、再び愛の中で生かしてくださるということを信じておられたのです。そして、同じく愛に生きようとするわたしたちを御胸に抱きしめてくださり、再び新たな愛へと生かしてくださるのです。ここに復活の神秘があります。
愛する皆さん、聖書が教えている復活というのは、ただわたしたちの死んだ体がよみがえるということより、神の愛の中に生きる存在として新しく造り変えられるという意味が強いです。このことを信じることによってわたしたちは復活の素晴らしい命に満たされるようになるのです。
今日、復活された主は、弟子たちにご自身の新しい姿を現されてから、今度は弟子たちに新しい使命を与えてくださいます。“あなた方は、全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。
復活は、再び始まる愛と希望の物語です。この物語は、主イエスからわたしたちへと引き継がれています。わたしたちは、主イエスの愛と希望の物語の続きを書くために招かれているのです。この美しいイースター復活の日の朝、死と失敗と暗闇の力が溢れる世界に、復活の愛と希望をもち運ぶことのできるわたしたちでありますように。生活の現場で小さな一人として歩まれる復活の主イエスに出会う日々でありますように、心から祝福し祈ります。ハレルヤ!