2011.6.5

神の国の食卓 』(ルカによる福音書14:15〜24)
 聖書には、食事の話がとても大切に用いられています。イエス様は、食事の席で奇跡を起こされ、神の国について大切に語られました。今日の御言葉も、神の国における食卓への話です。また、主の晩餐式への主の御心をうかがうことができます。耳を傾けましょう。
 ある人が盛大な宴会を開き、大勢の人を招きました。宴会の時刻になり、僕を遣わし招いておいた人々に、『もう用意ができましたから、おいでください』と伝えました。
ところが、招かれた人たちはいろんな理由をつけて招きを断ってしまいます。“畑を買ったので…、牛を二頭ずつ五組買ったので…、妻を迎えたばかりなので…行くことはできません。”と。・・・そこで、主人は、僕に、『急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』と命じます。これらの人々は、イエス様当時の、徴税人、病人たち、娼婦など、罪人と言われていた人たちでした。さらに、席がいっぱいになってないことを知った主人は、『通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れて来て、この家をいっぱいにしてくれ。と招かれた客の資格や制限を全く壊してしまいます。この主人の姿こそ、資格や条件は一切求められない、罪人の友となられたイエス様のお姿なのです。
 「無理にでも人々を連れて来て」と主人は言います。ここで、突然連れて来られる人々は、宴会のことも、その主人のことも、なぜ自分たちが招かれたのかも知りませんでした。彼らは、本来、招かれる資格はなく、無理に宴会に連れて来られた人たちでした。これこそ恵み、突然訪れる思いもよらなかった恵みです。ここに、すべての人に開かれている救いが、すべての人に神の国の食卓を味わってもらいたい望みが、一人も滅びないで、永遠の命を与えようとされるイエス様の御心が示されているのです。
 まだ、席はあります。席をいっぱいにするまで主の恵みの食卓へと招き続けることが主の僕であるわたしたちの使命なのです。ハレルヤ!