2011.11.6

『 神の家族 』(マルコによる福音書3:31〜35)
 本日は「子ども祝福式」、神の宝物であり、神の国における最も偉い人(?)である子どもたちを祝福するわけですから、天と地が一つとなる恵みの時となるでしょう。
 さて、今日はイエス様の教えの中で示された、神の国における神の家族への御心を学ぶひと時としたいと願います。
 神の国の福音を語り続けられるイエス様のところに、ある日、母マリアと兄弟たちが訪ねてきます。そして人をやってイエス様を呼びます。“御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます”と。しかし、その知らせを聞いたイエス様はあっと驚く言葉を語られます。“わたしの母、わたしの兄弟とは誰か”それから、周りに座っている人々を見回して言われました。“見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ!”・・・。イエス様はここで、家族についての新しい基準を示しておられるのです。つまり、血のつながる血縁ではなく、神の御心についての態度こそが、本当の家族の基準となるのだ!ということだったのです。イエス様は天の父を中心としてすべての人が家族となり、兄弟姉妹となる新しい世界を夢見ておられたのです。これこそ、神の国における家族であり、わたしたち教会に求められる姿勢なのです。
 教会は今日のイエス様の御心に応え、形成された新しい家族なのです。教会に属するその瞬間、わたしたちは新たな家族を得ることになるのです。教会の信徒同士は、喜びも共にし、悲しみも共にする新しい家族と変わるのです。
 今日は主の晩餐式、イエス・キリストのお体を分かち合いつつ、信徒同士がキリストの体の各部分であることを確認する恵みのひと時なのです。“あなたがたはわたしの母、兄弟姉妹です。”と呼んでくださるイエス様の御声に真心から応える主の晩餐となりますように・・・。ハレルヤ!