2011.12.18

 今年の漢字として「絆」が選ばれました。絆の辞典的意味は“人と人との断つことのできないつながり”・・・。恐らく、決して人は一人では生きていけないことを東日本大震災など災害の多かった今年の歩みを通して示された貴重な教えであったのではないでしょうか。
 クリスマスは神の独り子イエス・キリストが神の人の間、人と人の間の絆となってくださった出来事です。人が罪のうちで一人寂しく滅びていくことを望まず、ご自分の命を捨てて、神と人、人と人との間を十字架という決して断つことのできない絆をもってつないでくださったのです。人の絆はいつでも切れてしまう弱さをもっています。昨日の友が敵にまわるのがわたしたちの生きている世界です。ですから、人は常に不安の中で怯えて生きているのです。真の絆、決して変わることのない信仰と希望と愛の絆を与えてくださるイエスさまのお誕生を心から喜びつつ、待ち望みましょう。シャローム