2012.1.1元旦礼拝

 『 湖を歩く信仰 』(マタイによる福音書14:22〜33)
 インマヌエルの主の恵みが新しい年、新しい歩みを始めようとする神の家族の上に豊かにありますようにお祈りいたします。
 わたしたちは今、一年間の歩みを終え、新しい一年の歩みを始めるスタート地点に立っています。今日の御言葉には「イエス様に命じられ向こう岸へと渡ろうとして小舟に乗っている弟子たち」の姿が描かれています。しかも、その舟にはイエス様が乗っていません。弟子たちだけの船旅です。弟子たちの中からあなたの姿を見出してみて下さい。
 しかし、そこに強い風と荒波が襲いかかります。ガリラヤの湖に慣れていた弟子たちでしたが、なかなか前へと進めません。かえって次第に弟子たちは恐怖と不安に囲まれてしまいます。今日の弟子たちのようにわたしたちも前に進みたいけどなかなか前へと進めない時、自分が乗っている人生の小さな舟が荒波にのみ込まれて壊れてしまいそうな恐れと不安を覚える時もたびたびあります。しかも、舟の中にはイエス様がいない・・・。
 その時、嵐と荒波の真ん中を歩いてイエス様が弟子たちのところに来られます。続いて聞こえてくるイエス様の声、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」、このイエス様の言葉によってわたしたちの人生の恐れは消え去り、真の平安をいただくことになるのです。イエス様は目には見えなくても、確かに主は「そこに」おられたのです。 
 そこで、ペトロが一歩進んで信仰の冒険に挑戦します。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください」と。突然の願いにイエス様が応えかれます。「来なさい!」と。ペトロはイエス様のみ言葉を頼りに、舟から降りて水の上を歩き始め、イエス様のもとへと進んでいきます。このペトロの姿こそ、キリスト者として生きるあなたの日々の一歩一歩の歩みではないでしょうか。もちろん、厳しい荒波に溺れる時もあるでしょう。しかし、イエス様を見つめて「水の上を歩く」ような奇跡を味わう新たな一年の歩みとなるように。ハレルヤ!