2012.6.17チャペルコンサート

錬金術師の神』(ヨブ記23:10、Ⅱコリントの手紙5:17)
 皆さんはプリズムで太陽光線から出ている虹の色を見たことがありますか。
雨のあがった時、きれいな虹が天と地をつないでくれるような光景をご覧になったことがあるでしょう。プリズムも同じく太陽光線の本来の美しい光の姿を私たちに見せてくれるものです。もともとは隠れていたもの、しかし、実際はとても美しく素晴らしいもの、それを見せてくれるのがプリズムなのです。
 今私たちが生きている世界は目に見えるものが優先され、目に見えるものだけに捕らわれていると言えましょう。それゆえ、いじめが生じたり、差別、戦いと奪い合いが生じているのです。しかし、聖書は言います。世界とあなたのうちに隠れているものに目を向けなさいと。あなたの目に見えるものだけがすべてではなく、むしろ、世界とあなたのうちにある目に見えないものを見るようにしなさい。神の愛というプリズム、イエス様の十字架というプリズムを通して世界を見、あなたと隣の人を見ることができれば、あなたは今まで見たことのない美しさと素晴らしさに気づくことになるでしょう。まさに、本日のチャペルコンサートの賛美を通して私たちは音楽というプリズムを通して神の愛という素晴らしい音色を経験することができると信じています。
 神様における最高のプリズムは独り子イエス様が命を捨ててくださった十字」架です。十字架を通して見ると、この世のどの人も価値のない人はいませんし、美しくない人もいません。十字架というプリズムを通して見ると、一人一人は、神の独り子イエス・キリストの命の価値が注がれていることが見えるようになります。このことを最もよく表している聖書箇所が、Ⅱコリント5:17の言葉です。
「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」
 私たちの人生の錬金術師の神が、私たちに神の独り子イエス・キリストを十字架にかけて血を流させ、死なせられた。その十字架の神の愛に出会い、その十字架の血潮に触れた人は誰でも、新しく創造された者に変えられるのです。もはや古いものは過ぎ去り、新しい存在になるのです。それを見せてくれるのが神の愛のプリズムである十字架なのです。
最近日本社会に次々と起きている悲しい出来事は自分の存在の尊さに気づいていない人々によるものです。神の愛のプリズムで自分自身を尊い存在として見る事ができれば、私たちの生きる世界は変わっていくはずです。“神は愛なり!”ハレルヤ!