2012.7.15

 『 イエスの家族 』(マタイ福音書12:46〜50、黙示録7:9〜10)
 イエス様がある家で御言葉を語られていた時、イエス様の母と兄弟たちが訪ねて来ました。その時、イエス様は興味深い言葉を語られます。「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」(48節)それから、「だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」という、衝撃的な宣言を口にされます。イエス様の思われる家族は血縁関係によるものではありませんでした。
 イエス様の言われる家族観とはイエス様の十字架の愛によって結ばれる家族、神の国における霊的家族であったのです。特にイエス様が定義しておられる家族の基準となるものは「天の父の御心を行う」人たちであります。それでは、イエス様の言われる聖書的家族に求められる天の父の御心とはどういうものでしょうか。
 聖書の中にはたくさんの神の御心で溢れています。これらのたくさんの御心の中で、神の御心が込められている二つの命令を挙げてみましょう。まず、その一つが「伝道の命令」であって、もう一つの命令が「愛の命令」です。この二つのことを成し遂げるためにイエスご自身も生涯を献げられましたし、同じく、イエスの後を歩もうとする神の家族の群れである私たち教会にも求めておられるのです。
 今まで私たちは神の家族だと歌いながら、神の御心に対しては消極的な信仰生活を過ごしてきたのかもしれません。常に教会内の問題に捕えられ、教会内の人だけを愛して、教会内の生活を信仰生活の中心だと思い込み、これでいい!と満足してきたのではないでしょうか。
 しかし、これからは神の御心を行う積極的な姿が求められていることを主は語りかけておられます。教会の存在の理由である伝道に励む教会として、またイエス・キリストの真の愛を知らずにさ迷っている世の人々を心に抱きつつ、愛に生きる教会を目指すべきなのです。その時イエス様は、“あなたがたはわたしの兄弟、姉妹、母だ!”と声をかけて
くださることでしょう。あなたはイエスの家族ですか。ハレルヤ!