2014.11.30

バプテスマの思い出〜
 私がバプテスマを受けたのは一昨年の11月25日です。受洗した神奈川県藤沢市湘南台バプテスト教会には埋め込みのバプテストリーが無く、大きなプラスチックコンテナを倉庫から出して、1階の水道栓から2階の礼拝堂までホースを引っ張って水を入れます。教会の兄弟姉妹が土曜の午後いっぱいかけて準備してくれました。水が冷たくないように投げ込みヒーターで暖めてくれるのですが、電力容量ギリギリです。一人の信徒の誕生のためにすべての力を注ぐ教会という群れを、私は感謝と驚きの思いで見つめるのみでした。
 さて、受洗の決意まではしばらく迷いました。「自分はクリスチャンを肩書きのように思い、教会員という帰属感が欲しいだけではないのか?」という自身への疑いがあったのです。しかし、受洗を決意したが最後妙な理屈は消散し、「きよめられたい」という気持ちだけでいっぱいになりました。はやく救われなければ自分はしぼんで無くなってしまうのではないかという気持ちにまでなりました。今それを新鮮な気持ちで思い出しています。
 「はじめの愛(黙2:4)」として立ち帰るべきは、受洗の時よりもむしろその直前に抱いた「きよめられたい、救われたい」という切迫感のほうなのかも知れません。       
                        S.M姉