2015.2.15

 〜レント(受難節)を思う〜
 今年もレント(受難節、四旬節)を迎えることになりました。イースター(復活祭)が4月5日ですので、 2月18日の「灰の水曜日」から、4月4日のイースター前日までの、6回ある主日を除く40日間をレント   の期間として過ごしていくのです。ここで、40日という期間は、イエス様が公の宣教活動に入られる前に荒野  で40日間断食をされたことに倣い、初代教会の時代から断食、節制、悔い改めなどが行われてきました。
 特に、教会は3世紀ごろからレントをバプテスマ準備の季節として守ってきました。レントの期間中、バプテス マ希望者だけでなく、教会の全信徒がバプテスマ希望者のために祈り、また自分たちが過去に受けたバプテスマの時を思い起こし、バプテスマの感動とイエス様との約束を新しくする時でもあります。それに加え、教会の交わりから離れている人が、悔い改めと赦しを信じて信仰の回復の恵みを受ける時としても大切にされてきたのです。
 今年のレントの季節を前にして、ISに殉教の血を流された後藤さんのこと、世界各地で起きている宗教戦争 や欲望による争い、また、私たちの身の周りに起きている様々な出来事を覚えつつ悔い改めの時を過ごしたいと願います。また、イースター礼拝でバプテスマ式を受ける閔正基君の準備のため、それに加え、神の家族お一人お一人のバプテスマの感動を思い起こし、新たな信仰の決断へと導かれることを祈りましょう。
“わたしは、キリストと共に十字架につけられています。生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子に対する信仰によるものです。“(ガラテヤ2:19〜20)