2016.1.24

〜今年の決意〜
 昨年は、ISによる人質であった後藤健二氏と湯川遥菜氏が殺害され、ISの脅威が日本でも深刻になりました。秋には、ロシア航空機墜落、パリとベイルートでの同時多発テロが発生し、シリア内での大規模な空爆が行われ、難民が劇的に増加し、力の無い人々が命を落としています。日本では、集団的自衛権を認める安全関連法の強行採決など、平和への誓いが破られ、立憲主義・民主主義の存立危機を深く憂慮します。武力では、平和は実現できないのです。
 昨年末に日本で高校生がストレス解消のために祖父母を殺害、また中学生が自らの命を絶つという悲しいニュースが続けて流れ、日本の若い人々の心の荒廃という暗い影を落としました。若者の自死の増加、子どもの貧困、引きこもり、いじめ問題なども深刻さを増しています。
 一方、スマホコンピューターゲームが児童の発達や思春期の若者に影響を及ぼしていることも懸念します。今こそ、子どもたちの成長期にバーチャルではないリアルな経験を積む、子どもの成長を支える活動が必要な時代は無いと思います。YMCAで行われている保育園・幼稚園、アウタースクール、野外活動、キャンプ等全ての活動を通して、子どもたちに人と人、自然と人、そして、神様との関係づくりを支えたいと思います。
 そして、世界のYMCAのネットワークで地球規模の課題や紛争に、非暴力で平和づくりに取り組む地球市民の育成に努力したいと思います。どうか、YMCAの働きが、主イエス様の栄光を表す、平和の道具であるようにお祈りください。 
島田 茂兄