2016.2.7

 〜 十字架の伝染力をもつ証人たち 〜
 インフルエンザが猛威を振るっています。幼稚園や小中学校が続々とインフルエンザによる学級閉鎖になっています。先週、わたしもどこで移ったのか知りませんが、急性胃腸炎という診断を受け、しばらくの間、苦しい時を過ごしました。また今世界は“ジカ熱”というウィルスの恐怖に怯えています。突然人類の内に現れた災いに世界は必死になって治療法を探していて、各国はますます閉鎖的に変わっています。その影響で、今年のオリンピックのことまでも危うくされている状況です。それに加え、北朝鮮によるミサイル発射、あるプロ野球史に残る英雄の薬物による逮捕のニュースなどを通してますます心が縮むような衝撃を受けている日本社会です。
 わたしたちは意図してもしなくても互いに伝染し合っています。どっちが良い悪いは判断できない時代を生きているのです。だからこそ、常に健康な生活を保ちながら、病気にかからないことを心がけることでしょう。そして誰かから移られたとしても恨んだり、憎んだりすることなく、お互い赦し合い助け合うことですべての災いから立ち直ることができるのです。しかし、人に伝染するのは病のウィルスだけではありません。不安、恐れ、失望、憤り、絶望、嘆きなど様々です。まさにこの世における悪しき力、暗闇の力からのウィルスです。実際、多くの人の魂と心がこれらのウィルスに伝染されていると見ていいでしょう。それではどうすればいいのか。
 このような時代にキリストの教会とキリスト者がもつ伝染力こそ「イエス・キリスト」です。イエス・キリストの命をかけた愛と永遠なる希望、喜びの福音、敵への赦し、真の平和がそれです。エルサレムから始まった少数のキリスト者によって伝えられたイエス・キリストが、あなたとわたしに伝染され、また周りへと伝染することを促しているのです。