2016.7.10

 『 武器よりも賛美の力で 』   (歴代誌下20:21)
“彼は民と協議したうえで、主に向かって歌をうたい、主の聖なる輝きをたたえる者たちを任命し、彼らに軍隊の先頭を進ませ、こう言わせた。「主に感謝せよ、その慈しみはとこしえに。」”(歴代誌下20:21)

 聖書の中にあるイスラエルの戦争に際しての描写がとても興味深いです。すなわち、軍隊の先頭に神を賛美する者たち、今で言えば聖歌隊を進ませるという、世界のどこの国もやったことのない方法で戦いに挑んでいったことが記されています。
敵と戦う槍も剣ももっていない聖歌隊にできるとすれば、ただ信仰と歌声をもって神を賛美しながら敵に向かって行進することでした。そして聖書は聖歌隊の歌声と共に神が敵を退かれたと記しています。
 クリスチャンは武器でなく神への賛美をもってこの世の悪、不義に立ち向かう人です。聖書が教える真理は“どんな武器よりも神への賛美が勝る”ということです。わたしたちが人生のどのような場面にあっても、すべてを知っておられ、全てを治めておられる神が、神の子どもたちに最善を与えられるという信仰をもって神を賛美すると、神は悪を退き勝利を賜ってくださるのです。
 世界がテロと災害、欲望などに満ち荒れ果てている中、人々は光と希望、勇気を失い暗闇に包まれています。そんな中、同じく武器をとったり、歯には歯、目には目というこの世の価値観で戦おうとしているのかもしれません。しかしそれでいいのでしょうか。戦争が生み出すのは戦争しかありませんし、復讐が生み出すものは復讐しかありません。そして戦争と復讐は人類の歴史が終わらない限り続くことになるでしょう。
 ぜひ賛美することの恵みを知っていただきたい。神を賛美することはこの世のどんな武器よりも強く、賛美が溢れる所では神の愛と平和、神による勝利が成し遂げられるはずです。とりわけ最も激しい戦いが繰り広げられている私たちの心が、神への賛美のメロディーで満ちるようになれば、人知を超える平和と感動が実現することになるでしょう。わたしたちのすべきことはすべてを治めておられる神を認め賛美すること、賛美の中で神の愛の約束を生きることです。神はわたしたちの信仰の賛美をお聞きになりどのような場においても勝利を賜ることでしょう。ハレルヤ!