2017.6.25

〜 一人の伝道者の最後の言葉 〜
 去る4月10日、「世の光」ラジオ牧師として日本中に福音のメッセージを語り続けておられた羽鳥明(はとり・あきら)先生が召天されました。享年96歳でした。16歳の時にイエス・キリストに出会い、80年に及んだクリスチャン生活でした。その中でも1951年から57年間に及んだラジオ伝道は多くの人を救いの道へ、また献身の道へと導いた素晴らしい働きでした。
 羽鳥先生は、召される2週間ほど前に、寝たきりの状態で突然メッセージを熱く語り始めました。それはまるで伝道者としての人生を終え、神の前で報告するようなお姿でした。以下は、その時のメッセージの一部分です。
“神様、あなたの恵みによって、私たちから新しい命を与え、新しい人生を送ることができます。わたしは16歳の解きに、罪に目覚め、罪を恐れ、罪を悲しみ、そして、神様の恵み、神様の救い、神様の本当に新しい生活を経験するようになりました。
 私たちの子どもの時に、私たちが悪いことを知るということはあんまりしりません。悪くないと思ってやってます。しかし、本当にイエス様の十字架の光の前に、私たちが、思い切って、「神様お赦しください。神様、新しい人生を与えてください。」そういうふうに、悔い改めてクリスチャンになりました。クリスチャンの中でも、本当に苦しみを受けて、本当に罪の贖いを受けることができる、そのことは、なんという恵みでしょうか! ”

 今週一週間は神学校週間です。伝道者として一生涯、語り続けた福音のメッセージを、病床において、しかも召される直前まで語らずにはおられなかった羽鳥先生のお姿は、神学校で学ぶ神学生たちに大きな感動とチャレンジになるでしょう。神の国のための献身者たちの生涯が、福音を語りながら終えられるように・・・。シャローム