2011.7.17

『 最高の愛の歌 』(雅歌6:3、7:11、8:6〜7)
                      
初代教会時代に愛されていたとされる物語です。
ある若者の男性が夜遅く恋人の部屋を訪ねドアを叩きました。そして、部屋に入れてほしいと願いました。その時、部屋から恋人の女性の声が聞こえてきます。“誰ですか。”彼が答えました。“わたしです。”・・・彼女が返事をします。“この部屋はあまりにも狭いです。一人しか入ることができません。帰ってください。”・・・がっかりした若者は彼女に拒絶された悲しみでさ迷い始めました。“なぜ、彼女は自分を拒んだのか、彼女の愛が変わってしまったのか”と悩み続けました。しかし、ふと一つの思いが彼の頭に浮かんできました。それから急いで彼女の部屋を訪ねます。そして、彼女の部屋を叩き始めます。部屋から彼女の声が聞こえてきます。“誰ですか。”彼が答えます。“あなたです。”・・・やがて、部屋のドアが開き、彼は彼女の部屋に入ることができました。・・・愛する人同士には、“わたしとあなた”を区分することはできない。これこそ、成熟した愛であることを表しているのです。
“恋しいあの人はわたしのもの/わたしは恋しいあの人のもの”(6:3)雅歌における最も美しい表現です。ここに、愛する人同士が目指すべき愛の形があります。“わたしはあなたのもの、あなたはわたしのもの”という愛の形が実現すれば、その愛はどんな試練が襲ってきても揺らぐことはないはずです。イエス様がわたしたちに求めている愛こそ、“主がわたしのうちに、わたしが主のうちに”生きている関係です。“かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。”(ヨハネ14:20)
わたしたちの日々の生活が、神と恋愛する場となるように・・・。
あなたは神と恋していますか。どんな恋をしていますか。その恋は成熟し続けていますか。