2011.9.4

『記念碑を立てる人生』(サムエル記上7:2〜12)
 エベン・エゼル(助けの石)、ベテル(神の家)、・・・これらの名前は信仰の先人たちが共同体の歴史と個人の人生における大切な場面で、神の助けと導きをいただいたことを記念し、それを証しするために石を立てた場所の名前です。
 記念する石を立てるということは、愛なる神が自分と共同体にしてくださったことを感謝するとともに、決して忘れないということを誓うしるしでした。
 本日の聖書の箇所では、ペリシテに攻められたイスラエルが神の奇跡的な助けと勝利を目の当たりにして、その神の大いなる御業をほめたたえ証しするために「エベン・エゼㇽ」“今まで、主は我々を助けてくださった。”という意味の記念碑を立てる物語が紹介されています。
 神の家族お一人おひとりの人生の節目において立てた記念の石はあるでしょうか。この世の人々は、自分の功績や自分の人生を称えるために記念碑を立てます。しかし、キリスト者の立てる記念碑は、ただ神の恵みとその業への感謝と賛美の証しとなるでしょう。
エス様はわたしたちを救うために石の記念碑ではなく、ご自分の体を十字架につけ、その上でご自分の体に愛のしるしを刻まれました。その十字架に刻まれたイエス様の愛のメッセージを心から受入れ、その愛に生きようとする人に永遠の命が約束されているのです。
 今日は主の晩餐式。主の晩餐はまさに、毎月一回、わたしたちの心のうちに立てる記念碑となるでしょう。イエス・キリストの十字架を心のうちに刻み、その十字架の恵みによって一か月を生きていきます!と決断する時なのです。また、神を信じる神の家族一人一人が主を証しする記念碑となるべきです。わたしたちが行く先々、わたしたちを通して神がほめたたえられ証しされますように・・・ハレルヤ!