2011.10.9

 “正義と公義を行うことは、いけにえにまさって主に喜ばれる”(箴言21:3)
 先週水曜日の「マナ」の箇所でした。最近は世間の様々な事柄から日本の国がいかに正義に渇いているのかをしみじみと感じています。今、話題となっている公務員宿舎建設や東京電力の電気代値上げなどから、この世の力ある者たちによる正義なき行いを目の当たりにしながら悲しみを覚えます。
 彼らの目には被災地の人々の嘆きや泣き叫ぶ声が聞こえないでしょう。また、一般の庶民たちの尊い税金を自分たちのポケットマネーのように思っているのかもしれません。あれほど話題を呼んだ「事業仕分け」も、実行されないただの見せるための宣伝の道具にすぎなかったことでしょう。
 物価が上がっても、増税をしても、権力者たちにとっては特に影響はないでしょう。しかし、貧しい民の呻きは深くなるばかりです。弱肉強食の論理が支配している日本社会の中で聞こえてくる神の声を聞きましょう。いけにえにまさる喜びを主に献げましょう。“正義を洪水のように、恵みの業を大河のように尽きることなく流れさせよ。”(アモス5:24)