2011.10.23

 先週の宣教から、もう一度考分かち合いたいところを紹介いたします。
自然界の中の生き物の中に真面目で、一生懸命働く生き物として真っ先に頭に浮かぶのは“アリとミツバチ”でしょう。そのアリとミツバチの集団の中には不思議と共通することがあるそうです。それは、アリとミツバチの群れの中には1割のものは、一生働かずにのんびりと何もしないでいるということでした。驚きです。しかし、それよりもっと驚いたのは、何もしないでいる一割のアリとミツバチを要らないと思って除いて見たところ、アリとミツバチの群れの中に、また、新たに何もしない一割が現れるということでした。
つまり、アリやミツバチの社会の中には何もしないでいる一割の群れをその他の9割の群れが支えるという、驚くべき事実が分かったということでした。神様はわたしたちの生きている世界の中に、ご自身の御心を教え実現するため、周りのあっちこっちに生きるためのヒントを隠しておられますね。
 今日のわたしたちの教会もそうです。教会の中には弱く、何もできない方がいて当然でありますし、その方々が愛される喜びを得、互いが支え合うことを実現していく神の国をわたしたちの群れの中に実現すべきなのです。だから、誰でも教会に来て愛され、そこで力を得、安らぎを得ることをわたしたちは共同体のビジョンとして心に留めなければなりません。
 また、これは日本社会への神の命令であると思っています。一割の日本社会の弱い存在、障害者、生きる力を失っている災害の方々を日本社会全体が支え、それを当然だと思い、喜んで仕えあう共同体を目指して生きていかなければなりません。
 “何もしないでいる存在、弱く、惨めに思える一割”は共同体においてなくてはならない存在であり、他の9割が支え愛していくべきなのです。これが神の国の法則であり、神の家族の恵みなのです。シャローム