2012.1.15

 『 愛のレガート 』(エフェソの信徒への手紙4:11〜16)
 今日の賛美礼拝を準備しながら楽譜に書かれている一つの音楽記号が目に留まりました。今日の宣教のタイトルのレガート(legato)という記号でした。レガートとは、音符と音符の間に切れ目を入れることなく、滑らかに演奏しなさい!という意味のとても魅力のある音楽記号です。まさに、今のわたしたちの生きている共同体や世界においてもたくさんのレガートを生きる人が求められることでしょう。
 今日の御言葉は、共同体の様子を紹介してくれます。一人一人がそれぞれ役割をもっており、互いがキリストの体を造り上げるために、働き、その中で神を知る知識においても成熟し、キリストの満ち溢れる豊かさまでに成長すると教えているのです。“神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。”(13節)   
 特に今日の御言葉で強調されているのが、16節の御言葉です。
“キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです”(16節)
 各部分が“補い合い”、“組み合わされ”、“結び合わされて”いくことで成長し、新しく造り上げられていくというのです。ここにわたしたちの人生の生き方、また、共同体の目標が示されているのです。即ち、各個人が、また、共同体が「栄光から栄光へと主と同じ姿に変えられていく」ことを夢見ながら生きることです。これに勝るものはありません。イエス・キリストのように、行く先々で愛のレガートとなる人、離れ離れとなっている人々の間、文化の間、国々の間をイエス・キリストの十字架の愛によるレガートを生き
る人がいるそこに、イエス・キリストの体は健康な体として成長していくのです。これこそ、今年わたしたち小泉町教会の進むべき道ではないでしょうか。ハレルヤ!