2012.6.24

 私たちの生きる世界は選択の連続で成り立っています。それは個人と共同体、国においても同じです。先週、与野党の政治家たちが日本の国の将来を決めてしまうほどの大切な選択をしました。「原発再稼働」がそれです。多くの国民の反対に目をつぶって、目先の様々な理由をつけての決定でした。今現在も福島原発事故によるとてつもない被害と痛みを背負っている日本の国と人々の苦しみが依然として存在しているにもかかわらず、政治と経済論理を優先した結果でした。
 政治家という人たちは一体誰のため、また、何のために存在しているのかと問わざるを得ません。国民の手によって選ばれ、国民に仕えるために選ばれたはずの政治家たちです。しかし、今の彼らの論理は権力者の論理、資本の利益を代弁するだけです。将来にどんな結果を招くかは目をつぶって、目先のことだけに捕らわれている姿です。
 キリスト者と教会は平和を作り出す存在。国と政治家たちの間違った選択に対して、しっかりと聖書の神の言葉の上に立って生きる存在です。日本の国と民のために主の憐れみと助けを求めてもっと切に祈りましょう。シャローム