2012.10.7

 教会は心の病んでいる方々からの相談を望む電話や訪問が多いです。特に最近、そのような方が増えています。まずはお話を聞いてほしいということから、牧師の意見を求めたりもします。相談の内容の多くはやっぱり人間関係による問題です。「親から愛されなかった時の傷を背負っている人、町内の人々との関係がうまく行かないことによる悩みを抱える人、また、仕事先での同僚たちとの関係がうまくいかないことによる疲れと無力感から抜け出せない人など…。」これらの問題は社会的関係をもって生きている人であれば、誰もが抱えることでしょう。教会においても同じかもしれません。
 「神の家族」と口では言いながら、実際には互いの言葉に傷つき、傷つけてしまう私たちかもしれません。いつも「人を見るのでなく神を見ましょう」という言葉を語り合いつつも、目に見える人の言葉や行動に心と信仰を奪われてしまうような私たちです。人は皆、不完全で罪人です。だからこそ、互いの弱さを認め合いつつ、完全で決して変わることのない神の愛にすがって生きることです。シャローム