2012.10.14

キリスト者の生活リズム 』(ルカによる福音書6:12〜19)

神が創造されたすべての被造物は固有のリズムをもっています。特に命あるものはこのリズムに反応し、それに合わせて生きる方法を身に着けているのです。その中でも人はそのリズムに最も敏感に反応する存在であるでしょう。毎日繰り返される朝と昼と夜、また、春、夏、秋、冬と毎年規則正しくやってくる季節のリズムに合わせて生きる私たちです。そのリズムにうまく合わせられる人と、そのリズムに逆らう人との生活の内容はかなりの違いがあるはずです。
 今日の聖書の御言葉はイエス様の日々の生活のリズムをよく描いています。まず、夜はイエス様にとって父なる神様との交わりと祈りの時間でした。イスラエルの時間の概念は夕方から始まって、お昼に終わることを覚えましょう。それから、朝になるとイエス様は弟子たちを呼び集め、愛の共同体を形成されました。そして昼は神の命を周りの人々に伝える働きの時間とされたのです。イエス様はこのような生活のリズムを十字架にかかる日まで続けられたことを聖書は記しています。
 私たちはイエス様の生活リズムから身に着けるべき大切なことを学ぶことができます。まず、神の前に一人になることです。現代人は一人になることを恐れているのかもしれません。しかし、キリスト者にとっては、毎日神の前で一人になることを練習することで神との深い交わりに入ることができます。しかし、いつまでも一人でいてはいけないのです。夜通し神の前にひざまずいていたイエス様は、日が明けると弟子たちのいるところに行かれました。そうです。私たちが一人で神の前にいる時は、誰かと共に生きるための備えの時となるのです。それから、イエス様は共同体の人たち共に、福音に渇いている人々の方へと出かけられます。ご自身を人々にプレゼントとして与えるために、出かけられるのです。これがイエス様の生活のリズムでした。同じくイエス様は私たちにキリスト者としてのリズムを身に着けて生き生きと命溢れる素晴らしい人生を生きることを期待しておられることでしょう。ハレルヤ!