2012.11.25

 宗教改革者のマルティン•ルターが朝食をしていました。食卓の椅子の横には飼っていた犬が座っていました。犬はルターが食事をする姿をひたすら見上げていました。ルターの手がお皿に行くと犬の目もお皿の方に、手が口に行くと犬の目は口に移りました。ルターの手が行くところに犬の目も自然と動いていきます。ルターはそんな犬の姿に感心し、肉一切れを投げてあげました。犬はあっという間に肉を食べてしまい、再び主人の方に目を向けます。そのまっすぐな犬の姿はルターに一つの悟りを与えてくれました。ルターは言います。“ああ、犬が主人の手から目を離すことなく見続けるように、私も主なる神だけを見つめることさえできれば、神は私のゆえに大きな感動を覚えられるだろう!”と。
 あなたは日々の生活の中で、どれほど神の方に目を向けているでしょうか。神の恵みなしには生きていけないのが私たちなのに、それを忘れて忙しさの中で神との交わりを失っているのではないでしょうか。私たちの目がどこに向けられているのか、主はご覧になっています。シャローム