2012.12.2

 『 感謝の生活 』(マタイ26:26-30,ヨハネ11:40-42)
 イエス様の33年間の地上での生涯は「感謝」で溢れています。そして、イエス様はイエス様を慕ってキリスト者となった現代の私たちにも同じく「感謝」で溢れる人生を生きることを望んでおられます。そこで、2012年を一か月しか残していない神の家族と共に、イエス様からの「感謝」を学び、「感謝」を生活に適用していく方法を分かち合いたいと思います。
 今日のマタイ福音書の本文は「最後の晩餐」を描いています。十字架の死を目の前にしているイエス様から見られる姿こそ、感謝でありました。「また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。」(マタイ26:27)エス様は「感謝の祈り」をささげてから、パンと杯を弟子たちに渡されます。このような感謝の祈りは5つのパンと2匹の魚の奇跡においても同じくささげられます。イエス様まず、「感謝の祈りを唱えてから、人々に分け与えられた」とあります。「感謝の祈り」はイエス様の聖なる習慣であったのです。
 しかし、ここで忘れてはならないことがあります。イエス様は「感謝できないような状況を前にしても感謝の祈りをささげられた」ということです。5つのパンと2匹の魚の奇跡を行なわれる当時、イエス様の周りにいる群れは大人の男性5千人と子どもや女性を合わせて大体、1万5千〜2万人に上っていました。しかし、イエス様の前に置かれている食物は一人の少年がもってきた「5つのパンと2匹の魚」だけ。このような状況で感謝できる人は、この世のうち誰一人いないはずです。しかし、どうしても感謝できない状況であっても、イエス様の感謝の祈りによって奇跡は起きたのです。これこそ感謝の力、感謝がもたらす奇跡なのです。
そして今日の御言葉から教えられるもう一つの真理。イエス様は、ご自身の死を前にして、また、死んだ友のお墓を前にしていても感謝することができたということです。もし私たちがこのイエス様の姿を身に着けることができれば、私たちは私たちの人生におけるどんな出来事、どんな危機的状況を前にしても、すべてに感謝して生きることができるでしょう。神はあなたの感謝を用いて御業を始められます。ハレルヤ!