2012.12.30

『 先を進み、しんがりを守られる主 』(イザヤ52:7〜12)
 2012年も今日で最後の主日。今年もさまざまな出来事の中で守られたことを感謝します。今日は一年間の恵みを互いに分かち合うひと時といたしましょう。
 旧約聖書を見るとイスラエルの民にとって、大きな旅がありました。まず、モーセ率いるヘブライの人々がエジプトの地を脱出し神の約束の地、カナンにたどり着くまでの旅です。イスラエルの民が、エジプトから出て神様の約束の地に導かれる時、彼らの前には巨大な海が立ちはだかり、後ろからはファラオの軍隊が近づいてきていました。しかし、神は、海を二つに分けて道を作られ、また、火の柱を彼らの後ろに立たせ、ファラオの軍隊がイスラエルを追いつくことが出来ないように守られました。この出来事はイスラエルの歴史において決して忘れられない出来事として歌われ、告白し続けられてきたことを私たちは知っています。
 そして、二つ目は、イスラエルの民がバビロンでの捕虜生活を終えエルサレムに帰る旅のことです。特に今日の聖書箇所はバビロンから帰ってくる人々への神の約束のメッセージです。「しかし、急いで出る必要はない。逃げ去ることもない。あなたたちの先を進むのは主であり、しんがりを守るのもイスラエルの神だから。」(12節)
 聖書の教えられる父なる神は、神の民の「先を進んでくださり導いてくださる。同時に、そのお方が「あなたがたのしんがりとなられる」と約束してくださいます。この「しんがり」と訳されている言葉の原語には「集める」という意味があります。散らかしたものを拾い集め、後始末をするということにもなるのです。
 神の家族にとって2012年はいかがだったでしょうか。皆さんは日々、皆さんの人生の先頭を進んでいかれるイエス様を見ていますか。また、皆さんがどうしても解決できないことを後に残してしまって不安を抱いてはいませんか。ぜひ、 皆さんの先を進まれ、しんがりを守られる神を信頼し歩む新しい2013年といたしましょう。ハレルヤ!