2013.1.13

『 初代教会の力の源 』(使徒言行録2:42〜3:10)
 聖霊降臨の後、ペトロの説教が続き、それを聞いていた人のうち3000名という驚くべき人がバプテスマを受ける奇跡が起こります。以前、イエス様の十字架の死を前にした時には何も言えなかったし、何もできなかったペトロや弟子たちの身に何が起きたでしょうか。その答えこそ、「聖霊」でした。聖霊は人を変えられるだけでなく、共同体をも変えてくださいます。使徒2:42〜47は初代教会の誕生の様子を描いています。初代教会は世界歴史において最も魅力的で独特な共同体でした。共産主義創始者であったK・マルクスがこの箇所からヒントを得たとされるほどでした。
 この箇所には初代教会における4つの柱が挙げられています。①使徒の教え(説教、教育)②相互の交わり(愛の分かち合い)③パン裂き(主の晩餐+愛餐)④熱心な祈りと賛美(礼拝)がそれです。キリストの教会が健康に成長するためにはこの4つの柱がバランスよく整えられることにあるでしょう。
 また、初代教会の力の源となっていたのが「その名、イエス・キリスト」のお名前にありました。イエスその名が告げられるところで変革が起こり、その名に出会った人には全く新たな人生を始めることができました。金と銀、健康、知識や権力など、この世の誇るものをもっていなくても、イエスの名を信じ、イエスの名のもとに一致を保ち、共に生きることで、初代教会の信徒たちは世界の変革者となれたのです。
 ある教会は建物を誇り、ある教会は人数を誇り、ある教会は牧師を誇り、ある教会はプログラムを誇ります。しかし、真のキリストの教会はイエス・キリスト、その名だけを誇りますし、その名だけを語り続け、その名だけを宣べ伝えるのです。
 小泉町教会の神の家族の2013年の日々がぜひ、初代教会の中に働かれた聖霊と深く交わる中で一致を保ち、イエスの名という力の源に満たされ、奇跡を生きる恵みの一年となりますように・・・。ハレルヤ!
“ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」”(使徒言行録3:6)