2013.2.17

『選ばれた者たち』(使徒言行録6:1〜7)
 今日の御言葉には初代教会が健康な教会形成へと進む中で起きた「7人の執事を選ぶ」という出来事が紹介されています。聖霊の助けと弟子たちの伝道の働きの結果、驚くほど初代教会のメンバーの数が増えてきました。しかし、メンバーの数が増えるに連れて、今までなかった課題も浮き彫りになってきたのです。その一つが、ヘブライ語を話すユダヤ人たちとギリシヤ語を話すユダヤ人たちとの間の葛藤でした。教会には色々な背景の人が集ってきます。各個人の性格も違えば、成長の背景、文化など、違うのが当たり前のことです。このような違いを一つにまとめることは大変なことです。
 当時のペトロをはじめとする使徒たちは神の言葉を伝える働き以外にも様々な教会の奉仕にも関わっていたがために、落ち着いて御言葉に専念することはできませんでした。そのような状況で浮き彫りになった教会の問題に対して出された解決策が「奉仕の分担」のために、7人の執事を選んで教会内に必要とされる仕事を任せるということになったのです。ここでの執事を選ぶ基準となっていたのが「信仰と聖霊に満ち、評判の良い人」というものでした。
 本日は小泉町教会の2013年度の新執事を選ぶことになります。特に、今年度は牧師不在という状況となるために執事の役割と働きがとても大切にされることでしょう。小泉町教会という小さな群れの中で、聖書の御言葉通りに、「信仰と聖霊に満ち、評判の良い人」として自信を持って言える人はいないかもしれません。そこで求められるのが、「選ぶ者」は御心を祈りつつ働き人を選ぶべきであって、「選ばれる者」は神と教会から「選ばれた者」としての意識を深く黙想しながら、その責任を喜びと感謝をもって受け止めて臨むべきでしょう。主が選ばれた4人の執事を祝福され、執事によって教会も祝福されますように…。ハレルヤ!
“あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。”(ヨハネ15:16)