2013.3.10

『 心を一つにして祈る 』(マタイ18:19〜20)
 本日は2013年度の定期総会が開かれます。新たなチャレンジの一年間を迎える小泉町教会にとって心の一致を確かめる時間としたいですね。
 今日の御言葉の中に中心となる言葉とすれば、「心を一つ」にしてという言葉でしょう。ここで「心を一つにして」という言葉は意見の一致を成し、調和している状態を意味する言葉です。この言葉のギリシャ語は「シンフォネオ」で、英語の「シンフォニー」、「交響曲」という言葉の語源であります。即ち、教会は「シンフォニー」のように、神の栄光を現すために、すべての人が意見の一致と調和を成して、美しい交響曲を演奏するところなのです。しかし、私たち人間は数が多かれ少なかれ2人、3人が集まると、自分を現そうとする習性をもっています。そこで、シンフォニーは不協和音を出してしまうことになるのです。
 美しいシンフォニーを成す最も大切な教会の要素とすれば、「祈り」です。しかも、一人二人の人が心を合わせて執り成す時、イエス様のシンフォニーは美しく響き、教会共同体はしっかりと建てられていくのです。そこで忘れてはならないことが、「イエス・キリストの名によって集まって」祈ることです。教会の集まる理由と目的こそ「イエス・キリストの名」であることを常に確認しなければなりませんし、その名によって祈り、すべての業に励むことです。
 私たちは今年に入って使徒言行録を学んでいますが、初代教会の様子を現す言葉として繰り返し強調されているのが、「心を一つにして」という言葉です。また、イエス様が十字架を前にしての最後の夜、弟子たちに求められた最大の願いが「弟子たちが一つになる」ことでした。これは定期総会を迎える小泉町教会の神の家族に求められる最大の課題です。特に、今年度は牧師不在という状況を前にして絶対条件とされるのが、「心を一つにして祈り、心を合わせて
 奉仕に励み、一人一人の賜物が大切に発揮できること」で美しいシンフォニーの音色をイエス・キリストにお献げすることです。指揮者なる聖霊の指揮に従いつつ…。ハレルヤ!