2013.5月19日

 『 胡麻の菓子 』 使徒言行録5:1〜11   北 芳正師

 今から195年前ほど前=1816年(文化13年)→第11代将軍・徳川家斉の頃、江戸のある菓子屋で「胡麻胴乱」の名前で新製品が発売された。 饅頭に似た菓子で外からの見かけは、たくさんの胡麻を使って香りも良かったが、試食してみると中身の餡は少なく味も良くなかった。胡麻に騙された菓子だったから、外見と内容が違うことを「ゴマカシ」と呼び、そんな行為を「誤魔化す」ことと戒しめることになった。聖書の詞=Ⅰサムエル:7(P453)

1.悪い例=今日の聖書に書かれているアナニヤ・サフィラ夫妻=
* アナニヤ=神は恵みたもう。 サフィラ=美しい。
智慧を尽くして貫禄=官禄を身に付けようとした。 官位と俸禄は上か らの賜り物であり、自分の力で獲得しようとする時無理になる。 
* 神を欺き、教会を欺く企みは、自分を欺く事から始まる。
詩篇1:1(p835).罪は発展する性質がある。(歩く、立つ、座る)
* 献金する気で売ったのに、 即ち主の物を着服した罪
* サフィラと共同謀議をした。悪党の誘惑。 善人はいつも独りなのに。
* ヨシュヤ記7:1.アカン独りの罪が、イスラエル敗退になった。
指摘されて、恥ずかしくて、罰が恐ろしくて、自分が情けなく、ストレスが強い。
悔い改めれば良かったのに、気絶し呼吸停止した。
2.良い例=バルナバ使徒言行録4:34〜37→P34〜35
目に見える宝の献納と、海外宣教と言う目に見えぬ心の献身(p238〜)
おわりに
3時間後にサフィラが集会に来た。青年たちも入って来ているから、定例の集会時間だったと思われる。 夫婦共に集会をまもり、献金をする模範信徒だったのに、悪魔はそんな模範信徒を狙っている。 誤魔化しだけが責められているのでなく、今の教会に必要なものを、信徒皆が心を合わせねばならぬ時に、自分だけの事しか考えなかった。
悪魔の入り込めぬ教会とは、悪と戦う教会である。エフェソ6:11〜20