2013.5月26日

『 安心して苦しむ 』    ルカ15:8〜10    
 本日は、私が尊敬してやまない信仰の恩人といえる藤木正三先生の書物からお話させていただきます。私が藤木先生の存在を知ったのは、今から20年程前のことです。その頃、私はある出来事によって神様と出会いました。言い換えれば、神様に見つけ出して頂きました。まだ聖書も聖書的な本もあまり読むことなく、また、キリスト教(聖書)のことも何も知らず、漠然と神様を信じていました。そんなある日、ふと家族で立ち寄った書店で、その本は本棚の下の方の段にひっそりとありました。なぜか私は、その本に吸い寄せられるようにそこに行き、次の瞬間にはその本を手に取っていました。
 その本は、「福音は届いていますか〜ある牧師と医師の祈り〜」というタイトルで、藤木先生と精神科医の工藤信夫先生の共筆によるものでした。私は迷わずその本を買い、家の帰ると一気に読んでしまいました。それは、私がちょうど富山小泉町教会へ求道者として通い始めた頃と同時期と記憶しています。小泉町教会へは、求道者の時を含めると、もう20年近く通っていることになります。(何と歩みののろいことでしょう)
 しかしそのような無知な自分でも、教会に通い始めて少しずつ聖書に触れたり、教会のことなどいろいろなことを知ったりしていく中で、「なんか違うよなぁ」とか、「それはいくらなんでも信じられない。」など心の中でキリスト教や聖書に対するなじめない部分も感じ始めていました。
 そんな時に藤木先生の本と出会ったのです。それは本当に「神の手が動いた」といえる出来事だと思います。