2013年7月14日

 『 小さな群れよ 』  ルカによる福音書12:32   閔 丙俊牧師

 私たちの生きている世界は多数の力で動いています。力の論理はまさに私たの生きているこの世界の法則です。弱肉強食という恐ろしい力が世界を支配していると言っても過言ではないでしょう。民主主義を成す最も大切なものが多数決であることは言うまでもありません。しかし、聖書が紹介している神の国はそうではありません。神の国は力あるもの、多くの群れが力を発揮するのでなく、神の御言葉を愛し、御言葉を生きようと必死に戦う少数の人々、弱く小さな子どもたち、心貧しい人たちが神の国にふさわしいと言われました。私たちの生きているこの世界はもっと大きい、もっと力強く、高く、豊かな、目に見えることをその価値としていますが、聖書の教え、イエス様の御心はそれらの逆転、目に見えることではなく、目には見えない小ささに隠されている大いなるビジョン、霊的な価値にその焦点を置かれます。
“小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。”
この御言葉から私たちはどれほど大きな励ましと慰めを受けているでしょうか。
 キリスト教の歴史はたったの11名の弟子たちから始まりました。イエス様は11名の弟子たちを通して地の果てに至るまで神の国の福音が広がっていくことを託され、また確信されたのです。しかし、この世の誰がそのことを真剣に受け止めていたでしょうか。しかし、歴史は11名の弟子たちによって世界は嘘のように福音の地に変えられたことを宣教の歴史は教えています。
 小さな群れへのイエス様のビジョンは今も変わっていません。私たちは目に見える現実につまずき、小さくなってしまいますが、イエス様は「小さな少年」の「小さな2匹の魚と5つのパン」を用いて5000人を満たしてくださるお方のです。
 愛する神の家族の皆さん、あなたの小ささ、小泉町教会の弱さを御手にゆだねることです。私たちには天と地を造られた父がいる。私たちの傍らにはいつも命までも惜しまず与えて愛してくれたイエス様がいる。だから恐れず、神の国の民として進んでいきましょう。ハレルヤ!