2014.6.1

 「生老病死」、この言葉は仏語の一つとして、生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの人生における免れない四つの苦悩のことを意味します。
 最近の小泉町教会の神の家族の内、数人の方が病で手術を受けられ、病床で体調を崩され、体と心の弱さを覚えています。まさに、神の家族においては苦しい時であって、あってほしくない出来事であるしょう。もちろん、聖書も人の人生におけるこれらの出来事について、「人の犯した罪の結果として、すべての人が受けるべき裁き」として記しています。しかし、聖書の教えはここで止まってはいません。「生老病死」を含め、この世のすべての苦しみはイエス・キリストの十字架の贖いによって、それらの苦しみは恵みに変えられ、希望に変えられたことを教えています。使徒パウロは「弱いときにこそ強いし、弱さを誇りましょう!」と声をあげて十字架による弱さの恵みを証ししているのです。そして、神の家族の群れである教会共同体にとって、神の家族一人一人のこれらの苦しみは執り成しの時となり、共に重荷を背負い合える恵みの時と変わることを信じて祈りたいものです。シャローム