2014.10.19

〜すべては空しい!?〜
 今月のリビングライフの聖書テキストは「コヘレトの言葉、伝道の書」です。水曜日の祈祷会、ディボーションタイムではその御言葉をじっくりと黙想し、与えられた御言葉と恵みを分かち合う時を過ごしますが、さすがに、コヘレトの言葉に入ってからは分かち合いの内容に戸惑いというか、一言では言えない難しさを感じている出席者の皆さんです。
「コヘレトは言う。なんという空しさ、なんという空しさ、すべては空しい。」(1:1)から始まるコヘレトの言葉ですが、収穫の季節を迎える神の家族はいかがでしょうか。
 コヘレトの言葉の作者は自己紹介として、イスラエルの王、ダビデの子であったと記しています。また、この世におけるありとあらゆる成功や知識、快楽を極めた人生であったと告白します。そして、それらを極めた後得た結論、「すべてが空しい!」ということでした。この空しさは「神のいない人間、どんなことを行なっても結局は死を迎え、滅びていく存在としての人間の現実」なのです。しかし、次第に御言葉を黙想していくうちに、御言葉は一つの希望の方へと私たちを導いてくれます。「すべては時があり、そのすべては神の御手の中にある、だから創造者を覚えて生きなさい!」と。そこには空しさではなく、命と希望に満ちている明日が備えられていることが分かります。シャローム