2014.12.21

『 毎日がクリスマス 』ヨハネによる福音書1:9〜14) 
 メリークリスマス!!!
 クリスマスは嬉しい日、感動溢れる日です。 なぜならば、「人類が神様と初めて顔と顔を合わせて対面できた光栄ある出会いの日」だからです。旧約時代には、人が神を見るとその場で死んでしまうと言われていました。なぜならば、罪ある人間が聖なる神の栄光の前に立つことはできなかったからです。
 神が人の体を着て天から地上へやって来られる。その目的は人と出会い交わるため、しかも、人の絶対的な愛を必要とする幼い赤ちゃんの姿で来られました。もちろん、神様はいつまでも神様です。しかし、人として生まれたイエス様は生涯を通して人であることを決してあきらめませんでした。人として生まれ、人として成長し、毎日、街の人々と触れ合われました。ですから昔からイエス様を「全き神で、全き人」であると呼んでいたのです。
 だからこそクリスマスは、神と人との出会いの時、イエス様と教会が出会いを記念し喜び、お祝いする日となったのです。私たち罪人を愛するがために暗闇の世界に来られたイエス様が、私たち人間の愛を必要とされ、赤ちゃんの姿で来られたことを心に深く刻んで過ごしたいと願います。この出会いの感動を最初に味わった人たちがいます。クリスマス物語に登場する東方の3人の博士たちがそうです。生まれて来たメシアに会うためにはるばるベツレヘムへの旅を続けた東方の博士たち。また、神の憐れみを祈りつつ野原で羊を飼っていた羊飼いたちが馬小屋でメシアに出会うという大いなる祝福にあずかりました。
 イエス様の肉の親であるマリアとヨセフもそうでした。また、アンナやシメオンという預言者がそうでした。これらの人たちは皆が最初のクリスマスにおけるイエス様との出会いの喜びに与った人たちでした。彼らがこの聖なる神との初めての出会いの主人公となった理由があります。それは、彼らが神様から与えられる御言葉の前に、信仰をもって反応し従ったからでした。神と人との聖なる出会いの恵みは、信仰をもって従った結果なのです。
 私たちは、生きておられる神と毎日新たな交わりをもつことができます。毎日の生活の中で、共に歩んでおられる神に出会い、毎日神と触れ合うことができる。この信仰に生きるキリスト者は「毎日がクリスマス」である奇跡を経験しているのです。今年のクリスマス、神様は私たちにどのような出会いをくださるでしょうか。期待しつつあなたの周りに目を配ってください。真の光を探し、救い主を慕い求める方はいませんか。あなたの手が差し伸べられるのを待っている人はいませんか。