2015.3.1

〜パッション(Passion):受難+情熱〜
 今年のレントはいかがお過ごしでしょうか。先週は数人の神の家族と一緒にS姉の属しているバッハアンサンブル富山による「マタイ受難曲」を鑑賞する恵みをいただきました。3時間に及ぶ大曲を通して伝わってくる生き生きとしたバッハの信仰告白がオーケストラの演奏と合唱と独唱の歌声によって実現されたひと時でした。
 指揮者の津田雄二郎師の書いた文章にも記されていましたが、まさに「人類普遍の神の愛のパッション(熱情)のメッセージ」を、バッハは「マタイ受難曲」を通してイエス・キリストの「バッション」(受難)への信仰を告白しており、それを演奏される皆さんの「パッション」(情熱)が加わったことで素晴らしい演奏会になったと思います。もちろん、長い時間の演奏を聴く側のパッションも求められたことでしょう。
 レント(受難節)は父なる神と御子イエス・キリストのパッション(情熱と受難)が十字架の命を捨てる愛によって示された恵みを覚え、私たちのパッションをもって備え、応えていく時です。神のパッションに対して無感動とマンネリ化した信仰行為で応えようとするのであれば、わたしたちは主の備えられた恵みに与ることはできないはずです。ぜひ、4つの福音書における受難物語を黙想しながら、それぞれの福音書記者が語ろうとしていた神のメッセージを心に刻み込むレントの季節となりますように・・・。神のわたしたちへの愛のパッションは2000年前も今も変わっていませんし、神の国が完成する日までに変わることはないでしょう。ハレルヤ!