2015.3.8

〜富山を離れる老伝道者を思う〜
 先週の水曜日、南富山駅付近にあるA教会のK先生を訪ねました。北陸での働きだけで36年、牧会歴54年、まさに生涯を福音伝道のために献げて来られたK師ご夫妻の働きが3月をもっていよいよ終わりを告げようとしています。毎年のクリスマスイブのキャロリングの時には必ずA教会を訪ねた私たちと、共にキャロルを歌い執り成し合ってきた先生ご夫妻でした。いつもお会いする度に福音伝道への情熱あふれるK先生のお姿から何度も心を熱くさせられるチャレンジを受けたことを覚えています。
 しかし、何より心痛むことは、先生ご夫妻の引退の知らせだけでなく、先生ご夫妻が長年働いて来られたA教会が後任の牧師が決まらず3月29日を最後に閉鎖されてしまうということでした。開拓時から今まで礼拝し続けてきた礼拝堂がなくなるということは、小さな群れにとっては耐えられない悲しみであるでしょう。愛してやまなかった牧者を失う寂しさ、それに加え、礼拝堂まで閉鎖に追い込まれてしまったA教会の信徒の皆さんの涙を主がぬぐってくださり、慰めを与えられますように、一人も信仰を失うことなく主の備えられた恵みの道へと導かれますように執り成したいと思います。生きておられる主がK師ご夫妻の新しい歩みの上に豊かな祝福と恵みを注いでくださることを祈りつつ。