2015.5.17

 〜 エリヤを求む時代 〜
 先週からリビングライフの列王記にはエリヤが登場しています。エリヤとは旧約聖書における預言者の代表であって、偉大な神の業を成し遂げていた神の人でした。特に、エリヤが活動していたのが北イスラエル
 ダビデ王朝から分裂し不信仰から出発した国でした。聖書は北イスラエル王国の歴代の王たちのうち、だったの一人さえも神の御心に適った王はいなかったことを記しています。すべての王が神に背き、罪悪の道を歩んでいきました。偶像崇拝が蔓延し、社会正義のかけらもない時代でした。だから人々は考えます。「もう、北イスラエルは神に忘れられ見捨てられた国だ。」と。・・・しかし、そうではありませんでした。神はそんな北イスラエルに偉大な預言者エリヤを遣わされるのです。エリヤを通して想像もできなかった奇跡をもって北イスラエルのアハブ王や民らに「神は決してあなたがたをあきらめないし見捨てない」というメッセージを伝えられたのです。エリヤが叫んだ言葉に耳を傾けましょう。「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」(列王上18:21)・・・北イスラエルに残っている神の預言者はエリヤしかいない状況の中、バアル預言者との450:1の命懸けの戦いに臨みます。
 今の日本社会はエリヤ時代と比べていかがでしょうか。政府は平和憲法を無力化させ戦争する国へと進めようとする一方で、マスコミは民の目と耳をふさぎ、民たちは目に見えるお金や欲望に捕えられ社会正義は見えなくなっている状況です。ただ神の御心を伝える者として450:1の戦いも辞さなかったエリヤのような生きたキリスト者はいませんか。常にこの世のバアルと真の神の間をどっちつかずに迷っている1%のキリスト者の群れの中から真の神に耳を傾け、神にのみ希望をおく人を主は求めておられます。シャローム