2015.6.28

〜 平和、平和、真の平和を! 〜
  先週の6月23日は20万人の犠牲者を出した沖縄戦終戦の日でした。この日を沖縄では
「命どぅ宝の日」と呼んでいます。「命どぅ宝」というのは「命こそ宝」という意味です。テレビの特別番組などを通して教えられる沖縄戦の悲惨さは言葉では言い表せないものでした。日本軍による戦争の狂気、命を軽んじ、命を戦争の道具としか見ていなかった当時の状況から、いかに「平和」を大切に守らなければならないのかを確かめる時ともなりました。
 今も世界はIS(イスラム国)による虐殺、破壊、テロ、残虐行為といった戦争がもたらす狂気を目の当たりにしながら耐え難い悲しみと憤りを覚えています。そんな中、日本の安倍政権も大多数の国民と憲法学者たちの反対の声と違憲の指摘を無視して安保関連法案を成立させようとしています。「積極的平和」という言い訳の下、世界的規模で戦争できる国へと進もうとしている昨今の日本政府の姿から悪魔的な動きを感じているのはわたしだけではないでしょう。
 世界の平和を戦争によって解決しようとする試みはいつの時代においても失敗に終わってきましたし、いかに正当化された戦争であってもさらなる悲劇を生み出してきたことを知っています。今は“平和、平和、真の平和”を叫びつつ、命こそ宝であると思う人々と信仰と心を合わせて立ち上がる時です。
“キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。“(エフェソの信徒への手紙2:17)