2015.7.12

ダビデゴリアテ、そして神』(サムエル記上17:31〜49)
 今日はダビデについて学びます。彼の最も印象深い出来事が、若き日の彼とペリシテの巨人ゴリアテとの戦いです。この羊飼いの少年はどのような人で、将来イスラエルに立つ王としてどんな資質を持っていたのでしょうか。
 ダビデは自分がゴリアテと戦うと申し出ます。サウル王は、きみは若すぎる、体も小さい、素人だと言いますが、ダビデ自身は自分を疑いません。彼には神とともに戦った経験があったのです。羊飼いである彼のライオンやクマとの戦いを神が助けてくださったことを覚えていたのです。鎧をつけても、それで動こうとすることで気を逸らされていたら戦えないと思い、神に依り頼むことに戻りました。神が共におられること、神が自分にくださった賜物で戦えることを確信していたのです。ダビデは恐ろしい相手に立ち向かって、神の栄光のために全てを成し遂げ、彼を見た全ての人がそれを神のみわざと知ります。この最も切迫した状況において、神への強い信仰を行動で示したのです。ダビデもその人生の中では深刻な間違いを犯しますが、それでも彼は「神のみこころにかなった人」として讃えらえるのです。
 私たちも、最も困難なときにこそ過去を振り返り、神が共にいてくださり、われわれを用いてくださったことを思い出そうではありませんか。神がこれからもわれわれを用いてくださるはずだと信じ、わたしたちのそばに立ち、ことごとく助けてくださる主に信頼を置くのです。
ダビデのように忠実に神に従う人になるには何が必要でしょうか。答えのひとつは、神の前に進んで出る心です。傍観者として脇に立つのでなく、誰か他の人に期待するのでなく、自分が進み出て、「主よ、この場にこそ私を用いてください」と言える心です。経験がなくても、ダビデの手にあった石投げ器と小石5つくらいの準備しかなくても、神はいつもそこで働かれ、わたしたちをいつでも用いてくださいます。                        ローラ・フーシー師