2015.7.19

  「安保関連法案(戦争法案)の強行採決に対する抗議声明」
 “剣を取る者は皆、剣で滅びる”(聖書)
 2015年7月15日、安倍内閣・政府与党は、衆議院特別委員会において、大多数の国民世論と野党各党の反対をかえりみず、安保関連法案(戦争法案)を強行採決しました。立憲主義を葬り、国民を侮辱し、民主主義を抹殺し、沖縄県民を差別し、平和秩序の構築のために祈り行動する全世界の人々に唾をはきかけるような、この歴史的暴挙を、私たちは決して許すことはできません。政府・与党は、この戦争法案の衆議院本会議での審議を中止し、撤回し、廃案にすべきです。また、安倍内閣は、独裁と独善に溺れる自らを反省し、速やかに退陣すべきです。
すべての為政者のみなさん。奢りをすて、謙遜になり、人々の声に耳を傾けてください。覇権主義のもと日米が一体化し、世界を軍事的・経済的に支配しようとする生き方を根本から見直し、対話と交わりと協働の奉仕によって、脅かされるいのちを守り育む国際協力・国際貢献へと方向転換しましょう。戦争責任を大切に継承し、アジアの人々と共有できる歴史認識を保持し、民族や国籍の異なる他者を尊敬しつつ歩むことこそが、見失いつつある平和と共生の未来のために、何よりも大切であることを信じましょう。
 私たちの主、平和の主、イエス・キリストの名によって、私たちは、この戦争法案を認めません。
 私たちは、この戦争法案に従いません。私たちは、いかなる理由によって戦争がなされようとしても、いかなる理由によっても協力しません。私たちは、戦争そのものを認めません。したがって、私たちは、あらゆる戦争のための備えに反対します。
 私たちは、この戦争法案が廃案となることを祈り、これからも行動します。
 私たち日本バプテスト連盟は、すべての地域・国に生きる人間が、そして神によって創造された全てのいのちが、戦争の悲劇から解放されることを祈り続けます。                         2015年7月15日   日本バプテスト連盟理事会