2015.9.13

〜持たない幸せ〜
 今年の4月頃に最悪の状態だった両足の手術が6月にひとまず終わり、現在はあの激痛の日々から解放された私です。しかし、まだ痛さが残り人工関節による動作制限で不自由なことも多い中、高校に勤務していた時の教え子が、週に2回ほど我が家に手伝いに来てくれています。自分ではできないしゃがむ動作の草むしりや、掃除、片付けなど本当に手際よくしてくれて、感謝と感嘆の思いで見ています。長い間、痛みと多忙と疲れのために後回しにしていた色々な場所の片付けでは、自分ではまだ必要と思っていた色々なものを、私に聞きながらテキパキと整理し、捨てていく彼女の姿に始めはドキドキしていた私ですが、部屋が片付いてきれいになった様子を見て新しい目が開かされました。「まだ着るかも、まだ使うかも」など多く所有しながらも離しきれず、さらに新たに持つことをやめない物に囲まれた自分の姿がそこに見えました。敬虔なクリスチャンで、生涯を貧しく最も弱い人々のために生きたマザ−テレサは、着替えを含めて二枚のサリーと体を洗うバケツ、身の回りのものを入れる小さな袋だけが自分の持ち物だったという有名な話があります。マザーテレサのように生きることはできないけれど、できるだけ今ある持ち物を減らして多くを持たない生活を心がけたいと思った出来事でした。最後にマザーテレサの言葉を記します。「持ち物が少なければ少ないほど多くを与えることができます。」
実践できるといいなぁー。
               S.Y姉