2015.10.4

〜 恐れるな! 〜
“義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。”(マタイ5:10)
 先週、衝撃的なニュースが耳に入ってきました。先日強行採決された「安保法案」に反対し、国会の前で抗議活動を続けていた大学生らのグループ「SEALDs」の中心メンバーであった奥田愛基さんとその家族宛てに殺害予告の脅迫状が届いたという内容でした。言論の自由が何より大切に守られるべき民主主義国家において、自分の思想や主張と合わないということで、このような脅迫やテロを行うことは絶対に許されない行為であります。昨今の日本社会を見ると、このような暴力的な風潮が蔓延しているような気がしてなりません。安倍首相をはじめとする日本社会のリーダーが優先すべきことは安保法案ではなく、日本国内の差別問題や民主主義が損なわれていることへの危惧ではないかと思うのです。
 「地の塩、世の光」として生きることを命じられているキリスト者はこの世における様々な脅迫やいじめ、迫害に遭います。そこで恐れのあまり、心が縮んでしまったり、信仰していることを隠したくなるでしょう。その時、ぜひ思い起こしてください。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。だから恐れるな!」・・・死と恐れを打ち破った十字架と復活の主イエスの力強い約束の上にわたしたちの信仰と生活の土台を置くことです。シャローム