2015.12.13

〜 メサイア、福音を歌う 〜
 一昨日の11日に、富山市民クリスマスが市民プラザで開かれました。あいにくの荒れた天気で、朝からの
 激しい風と雨は、開演の時間になっても止みませんでした。聖歌隊の方々からは、「市民クリスマスの日はいつも天気が悪いですね!」とつぶやく声も聞こえてきました。
それでも、市民クリスマスは大きな恵みに満ち溢れていました。とりわけわたしの心に大きな感動として迫ってきたのは、指揮者のM先生の姿でした。わたしが富山に来て以来、ずっとM先生の指揮のもとでメサイアを歌ってきましたが、今年のM先生の指揮には、今までとは違った情熱といいましょうか、聖霊に満たされたと言いましょうか、先生の渾身の指揮に引っ張られて歌い終えたような感動を覚えました。
 実は、市民クリスマスを一か月半ほどに控えメサイアの練習に励んでいたある日、M先生は足を手術する大怪我を負いました。普通だったら諦めるか、他の指揮者に頼んでもおかしくない状況であったでしょう。特に指揮者にとって両足がしっかり支えてくれなければ、長い時間指揮を振ることはできないはずです。しかし、病院に入院されていても、「最後の練習には間に合わせる」と約束してくださった通り、本番の2週前の練習から復帰して、足を引きずりながらも聖歌隊をまとめられたわけです。それからメサイア本番、M先生の指揮からは、「弱さの中で働かれる聖霊の力強さ」が伝わってきましたし、メサイアの福音の命を全身に浴びながら指揮する一人のキリスト者がそこに立っていました。毎年そうですが、「メサイア」を通して示される父なる神の愛と救い主のご降誕、十字架、復活と勝利のメッセージには、言葉では言い表せない感動があります。
 アドベント3週目に入ります。恵みの主がまたどのような感動をくださるか楽しみです。ハレルヤ!