2015.12.20クリスマス礼拝

 クリスマスおめでとうございます。       
「なんでどす?」この言葉は、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公の口癖です。モデルとなったのは、幕末の封建時代に、炭鉱や銀行、生命保険会社と次々に事業を立ち上げ、そして日本初の女子大学創設に尽力した広岡浅子です。広岡浅子は、1919年に69歳の生涯を終えますが、1911年のクリスマスに大阪YMCA初代会長であった宮川経輝牧師から洗礼を受け、1912年には日本YWCAの中央委員となり、亡くなる前年、大阪YWC Aを創設するなど、晩年はキリスト教による 青少年教育の発展に尽くしました。     
 日本YMCA同盟が運営するYMCA国際青少年センター東山荘は2015年7月に創立100周年を迎えましたが、その建設資金を集めるために尽力したのが広岡浅子でした。1915年7月24日の献堂式には来賓として出席し、「第一に全国青年の諸君の為に、第二には其の青年によって改善さるべき社会の為に、満腔のお喜びを申し上げます」という言葉に始まる祝辞を述べています。       イエス・キリストに学びつつ指導者を育んできた東山荘は、2016年夏に新しい本館を完成させます。私は今東山荘再開発の寄付集めに奔走していますが、新しい歩みを始めた東山荘が、これからの100年も若者が「なんでどす?」と問いかけ、その時代ごとの課題に向き合い、他者のために祈り、生きるリーダーを育む場となるために、これからも主に導かれつつ努力します。                   島田 茂 兄