2016.2.28

〜 受けるより与える方が幸いです 〜
 昨年の暮れからS姉が中心となって話し合われた「自立支援のための料理教室」を小泉町教会の祈りの支援のもとで、有志の方々が力を合わせようと計画しています。もちろんまだはっきりと決まったことはありませんが、聖書の御言葉に励まされつつ新たな一歩を踏み出そうと思うのです。
 教会の働きとして最も優先すべきことが宣教(伝道)であることは幾度も強調してきました。そして宣教の形として路傍伝道を始め様々なことを試みてきました。もともと聖書が教える宣教(伝道)とは、「個人の救い」を目的とする一般的な口からの伝道と、「社会的責任を果たす社会救済」までを含むものです。実際、宣教とは「個人伝道と社会的責任」を車の両輪のように位置づけなければならないのです。この両輪は決して分離してはならないのです。しかしキリスト教会の宣教の歴史を見てみると、福音派と言われるグループは「個人の救い」を強調するあまり、教会の社会的責任に背を向けてきましたし、その反対に改革派と言われるグループは福音伝道と政治、経済的差別と貧困、社会正義などの社会的責任を同一視することで「恵みによる個人の救い」を疎かにしてきたのも事実です。それでは、今現在のわたしたちの教会はいかがでしょうか。
 わが教会は財政的にも大変厳しいですし、外に向けての関心を示すほどの余力をもっていない教会かもしれません。しかし、いつまでも内だけにとどまり外に向けた責任から目を逸らすことはできないでしょう。むしろ「受けるより与える方が幸いである」と言われたイエス様の約束の御言葉を信頼し、小さな幸いへのチャレンジを始めようではありませんか。シャローム