2016.4.24

『 星と輝く人々 』(ダニエル12:3、マタイ福音書5:14〜16)
 あなたが憧れているスターはいますか。そのスターは誰でしょうか。芸能人かもしれませんし、政治家、スポーツ選手かもしれません。それから、人は憧れのスターの真似をしたり、自分もスターになろうと夢見たりしているのかもしれません。神の家族はいかがでしょうか。
ダニエルのことを思います。幼い頃、愛する祖国を離れ、敵国のバビロンに捕虜として連れられて来て、バビロン王に仕える。しかしダニエルは、神の民としてのアイデンティティー、神の民としてのプライドを忘れることはありませんでした。そして、神はダニエルをバビロンだけでなく、その後のペルシアにおいても、素晴らしく輝く星として用いてくださいます。異国の地、異国の神々の世界において神の民として生きるということは、大変なことだったでしょう。しかもその異国の地で、人々が憧れる「スターになる」ということは奇跡のようなことだったのかもしれません。
“目覚めた人々は大空の光のように輝き、多くの者の救いとなった人々は、とこしえに星と輝く。”
 この世における「星と輝く」人とは、優秀な人、能力のある人、権力のある人などを指しましょう。しかし、聖書が宣言する星と輝く人は、「目覚めた人、多くの者の救いとなった人」です。ここで「目覚めた人」とは、思慮深い人、注意深く分別のある賢明な人を指します。すなわち神の霊を受け、時代を見極める知恵を得ている人が、星のように輝くことになるのです。それだけでなく、神が求められる星と輝く人は、暗闇の中にいる多くの人を、神の救いの方へと導く人であると教えます。
 愛する神の家族の皆さん、今わたしたちの生きている世界は暗闇です。自然災害、戦争、不義と不法といった闇に覆われている状況です。しかし、星は、暗闇の中にあってもっと輝きますし、星は自分の置かれた場所を離れず、暗闇の現実に悩む多くの人を導くのです。このような人を、神は「神の国におけるスターである」と言われるのです。
 本日は2016年度定期総会の日です。主イエスは小泉町教会の群れに向け、「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」(マタイ5:16)と御声をかけてくださいます。神の家族お一人お一人の歩みが、時代をしっかり見極める知恵をもち、多くの者の救いとなる星(スター)と輝く一年でありますように・・・。