2016.6.26

「西南100周年」
今年2016年は、西南学院創立100周年の記念の年です。先日は100周年の記念式典が行われました。西南学院は、1916年、米国南部バプテスト派遣宣教師C.K.ドージャー先生によって福岡市に設立されました。創設者の遺訓 “Seinan, Be True to Christ”(西南よ、キリストに忠実なれ)は、学院の建学の精神として、現在もなお大切に受け継がれています。西南学院は1916(大正5)年、福岡市初の男子の私立中学校として、当初104人の生徒と9人の教職員でスタートしたそうです。戦時中は、日米関係が悪化するなか、キリスト教主義学校に対する風当たりが強くなり、苦難の時代が続きましたが、今では幼稚園、保育所、小中高、大学、大学院あわせて約1万人の学生・生徒・園児が学んでいます。
私は今、西南の建学の中心である神学部において学びがゆるされていることを心から感謝いたします。当たり前のようにして毎日学んでいるこの西南学院が、たくさんの人々の努力と献金、祈りが積み上げてられて設立されたということを改めて学び考えさせられました。そこには、キリスト教を日本に伝えたいという南部バプテストの人々の熱い祈りがあり、はるばる遠い異国の地まで献身し全てを捧げられた宣教師の先生方の尊いお働きがありました。この100年という月日はとうてい想像もできない年月です。しかし100周年のいまこそ建学の精神である「西南よ、キリストに忠実なれ」という言葉を胸に刻みつつ、神学校での最後の一年間の学びに励んでまいります。
宮田祐亮神学生