2016.7.31

〜 私たちは負けない! 〜
“そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。・・・不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。”(マタイ24:10、12)
 キリエ・エレイソン〜“主よ、憐れみたまえ”。愛の主よ、どうすればいいでしょうか。世界はますます暗闇に包まれ混沌としています。人々は世界規模で起きているテロ、葛藤、殺し合いに呑み込まれ、人々の間の愛は冷え続けている状況です。とりわけ先週相模原障害者施設で起きた殺傷事件は日本国民に大きなダメージを与えたことでしょう。「障害者は生きていても意味がない」と語った犯人の悲しい言葉は今の日本社会が抱えている問題の深刻さを克明に表しているのではないでしょうか。「弱い者を否定し、弱さを持っている人の居場所を失くしていく社会、常に強い者が中心を占め、力のある者が尊ばれる社会」は健康な社会どころか、かえって病んでいる社会であると言わざるを得ません。真の健康な社会とは強い者も弱い者も、力ある者も力ない者も、大人も幼子も、男も女も、すべての人が違いを超えてみんなが尊ばれる社会のことだからです。私たちは今回の障害者殺傷事件と世界各地で起きているテロや人種差別、ナショナリズムなどによる無差別の殺し合いには弱肉強食、自己中心と利己主義といった罪と悪、サタンの論理が同じくその根底に働いていることに気づきます。
 神の家族の皆さん、私たちの生きている世界は聖書の教え通り、“ますます不法がはびこり、人々の間には愛が冷え、自分自身を愛し、快楽と金銭を愛し、情けを知らず、和解せず、残忍になり、善を好まなくなる”でしょう。しかし私たちは負けません。動揺しません。恐れません。私たちは“愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。”(Ⅰヨハネの手紙4:18)という神の愛の力、御言葉の約束を信じるからです。ですから悪の力、サタンの試みに負けず、キリストの愛に生きることです。